兵庫県の公立入試は毎年3月に行われます。2026年(令和8年)入試は3月12日(木)に行われます。また、令和8年度入試よりインターネット出願システムに変わります。出願の進捗状況や合否の確認もインターネットで確認することができます。
2026年(令和8年)兵庫県公立高校入試日程
2026年(令和8年)の兵庫県公立高校入試日程は以下の通りとなります。
| 日程 | 合格発表 | |
| 推薦入学・特色選抜 | 2026年2月16日(月)・17日(火) | 2026年2月20日(金) |
| 一般入試 | 2026年3月12日(木) | 2026年3月19日(木) |
過去の平均点は?
兵庫県公立高校入試の過去の平均点は以下となっています。
| 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | |
| 2025 | 72.2 | 59.6 | 51.9 | 54.2 | 58.9 |
| 2024 | 49.8 | 59.5 | 56.2 | 48.4 | 56.1 |
| 2023 | 55.4 | 57.7 | 57.3 | 48.9 | 55.3 |
| 2022 | 56.3 | 56.3 | 51.8 | 41.4 | 55.6 |
| 2021 | 53.2 | 60.1 | 52.6 | 51.7 | 52.1 |
| 2020 | 48.5 | 53.4 | 52.3 | 55.1 | 54.2 |
| 2019 | 57.4 | 62.8 | 51.7 | 43.4 | 53.9 |
| 2018 | 60.0 | 62.3 | 54.9 | 36.1 | 51.8 |
| 2017 | 68.1 | 59.1 | 50.8 | 51.5 | 58.4 |
| 2016 | 59.6 | 56.4 | 50.2 | 40.9 | 50.0 |
| 2015 | 59.3 | 65.6 | 52.7 | 42.6 | 50.5 |
| 2014 | 52.6 | 57.5 | 49.2 | 54.4 | 50.3 |
2025年の入試結果は国語の平均点が大きく上昇してここ10年でも最高の72.2点まで上がっています。数学は減少していますが、2023年・2024年の2年間が高かったのに対して、それ以前の50点レベルの水準に落ち着いたという印象です。また、40点台になることも多い理科ですが、今年は上昇して54.2点に。全体の平均点としても59.3点と全体として大きく上昇しており、昨年より5点以上UPしています。
細かく分布を見ていくと以下となります。

昨年度の国語が点数が跳ね上がっていますが、それを除くと大枠として平均点が50点〜60点の間に揃ってきているという印象です。
さらに昨年度の各科目の得点分布も見ていきましょう。

国語は40点以下がほとんどおらず、60点〜80点の間の生徒が最も多く、80点以上も35%程度とかなり跳ね上がっています。上位層ではほぼ差はついていない問題となっているでしょう。社会は比較的各得点にバランスよくバラけています。数学は理科はほぼ同じ傾向が見られ、80点以上の上位層が少なく、中間層が厚い構成です。逆転を狙いたい生徒は理科や数学で頑張ると差を付けられるかと思います。英語も点数ごとのバランスが良いです。英語を得意科目とすると、自分が受験するレベルの高校より高得点を取ることもできそうですね。
上位の高校を狙う生徒であれば、英語や社会、国語は確実に高得点を取らないと大きく差がついてしまうので注意が必要です。
2025年入試の各科目別特徴
それでは2025年3月に行われた入試を科目別に見ていきましょう。なお過去問については下記で問題を確認することができます。
国語
問題形式は大問5題で設問1つあたり2点〜4点。構成は前年からほぼ変わらず。一部記述式はあるものの、元々の文を変更すればいけるので、難易度はそれほど高くない。その他は選択肢の問題が多い。国語の場合、時間が足りない生徒も出てきたかと思う。
大問1(20点) 資料問題
複数テキスト・資料から判断する問題。トライやる・ウィークという身近な話題で取り組みやすかったが、最後の連絡事項と会話文の双方を見比べて考える問題が正答率が低かった。
大問2(12点) 漢文
漢文から出題。題材は漢詩から出題されており、苦手としている生徒が多い分野だったが、返り点をつける問題や対句を判断する問題など知識でできるものもあり、正答率も高かった。
大問3(13点) 古文
古文から出題。軍記物語で読みやすかったこともあり、点数は高め。前半部分の正答率は高かったが、内容面に入ると正答率が低い問題も出題された。
大問4(27点) 小説
小説から出題。全体的に正答率は高め。内容的にも読みやすく、迷うような選択肢が少ないため、点数が取りやすかったと思われる。
大問5(28点) 評論
評論から出題。他の大問に比べると正答率がやや低めの問題が多い。文法問題が正答率が低かった。副詞「しばしば」がどこにかかるかを文節で書き出す問題だったが、正解箇所も探しにくく、また正しく一文節で「なる」を抜き出すことができなかった生徒が多かったと思われる。
国語の平均点は大きく上がり、ここ数年でもダントツで高い点数となりました。ほとんどの子が高得点を取っており、そこまで差がつかなかったと思われます。平均点が高いと、生徒としてはできる問題が多く、点数も高くなるので嬉しいと思うかもしれないです。ただ、実際は他の生徒も点数を取ってくるので、少しでもミスをすると大きく差をつけられる可能性が出てきます。また、得意科目であれば、他の生徒と差をつけにくくなることもあります。実際には平均点が高い方が入試としては厳しいと言えます。
国語は時間的にも厳しいテストになるので、しっかり読み込む練習をしつつ、スピードも意識していけるようにしましょう。また、漢字や文法、言葉の意味など基礎知識も意外と差がついてきます。落とすことがないようにしっかりと練習していきましょう。
社会
問題形式は大問3題で地理(35点)・歴史(35点)・公民(30点)に分かれています。構成は前年からほぼ変わらず。ほぼ選択肢の問題となっている。
大問1(35点) 地理
1で世界地理(14点)、2で日本の地理(21点)を出題。地図や資料を用いた問題がほとんど。各地域の特徴や工業・農業などを把握しておけば選択肢が絞れる問題が多い。また、地形図の問題も例年通り出題。
大問2(35点) 歴史
1は江戸時代(14点)まで、2で江戸時代以降(21点)が出題。楔形文字を資料から考える問題が正答率が低いので、資料や写真をしっかりみておくことが大事。後半では池田勇人内閣の所得倍増計画が記述で出題されたが、正答率が低く、多くの生徒ができていなかった。
大問3(30点)公民
1で政治分野(12点)について、2で持続可能な社会(18点)について出題。選択肢問題が中心で比較的解きやすい問題が多かったように思われる。
平均点が上がり、60点近い点数となった社会。全体的には難問は少なく解きやすい問題が多かったように思います。ただ、社会では資料や図表から出題されることが多く、地理でも歴史でも日頃から名前を覚えるだけでなく、資料に目を通しておくことが大事です。例年通り選択肢が多めで知っている知識を活かして問題文を読み解く能力が求められます。また、地図・資料を用いた問題も多く、地図での学習は大事です。地理はもちろんのこと歴史でも重要になるので普段から地名を見た時に地図で位置を確認しておくことを癖つけしておくと良いでしょう。
また、一見知らないことを聞いてきているように見えても、本文や図表などがヒントになっているケースや実は知っていることにつなげて考えられる場合もあります。この地域やこの国はどんな特徴があるのか、この時代はどんな時代だったかなど、名称を覚えるだけではなく、幅広く理解しておく勉強を心がけておきましょう。
時間は十分余裕があるので、焦らず問題文を読んで進めていくこと、そして普段からなぜそうなるのかを考えておくようにしましょう。
数学
問題形式は大問6題。大問1が小問集合で、2〜6は単元ごとに構成されています。例年通り、大問の後半には難題もあるので、多くの生徒は解かない方が無難でしょう。
大問1(24点) 小問集合
小問が8問×3点。内容は超基礎的なものしかないので全員全問正解が必須。また、上位層は素早く解いて早く次の問題に移ることも必要。反比例のグラフの格子点の問題の正答率が低い。おそらく負の数を数え忘れた生徒が多かったと思われる。
大問2(15点)数列・確率
各3点で15点分出題。フィボナッチ数列のような規則を用いた確率の問題。書いている規則がわかればそこまで難しくない。まずはルールを正しく把握することと、書いている通りに数え上げていくことが重要。
大問3(15点) 関数
二次関数の問題。(1)〜(4)は簡単なので是非点数をとりたい問題。最後の(5)が難問。回転した後のA’のy座標を面積から高さを求めていくことができれば求められる。ほとんどの生徒ができていないので、大変の生徒は飛ばしても問題ない問題。
大問4(15点) 連立方程式
連立方程式としてはあまり見かけないタイプではあるが、問題文に書いている通りに考えていけば答えは出てくる。最後の(2)は正答率が低いが、上位層であれば全部解きたい大問である。
大問5(15点) 図形
空間図形・平面図形の問題。(3)まではそこまで難しくないのでとりたい問題。最後の(4)だけが難しい。パッと見た感じでBCを半径とする円からBFを半径とする円を除けばよさそうに見えるが、実際はBからCFにおろした垂線との交点の方が内側にくることに気づく必要がある。
大問6(16点) 総合問題
兵庫県で毎年でる総合問題。とっつきにくく感じるかもしれないが、(1)や(3)①は実は大した問題ではないので確実に解いておきたい。それ以外は問題文から条件を読み取っていけばできるが、最後の問題は時間がかかるので、普通の子は解かない方が無難。
数学は平均点が下がりました。個別にみていくと難問と言われる問題はそこまで多くなく、また、大問の前半部分がかなり容易だったので、点数も上がったように感じます。今年は総じて大問の最後以外はなんとかなる問題が多かったように思います。一方で大問3以降の最後の問題がかなり難易度が高い問題が多く、高得点を狙う層で差がつきにくい構成になっていたでしょう。
大問1は全問確実にとって、その後の各大問で(1)、(2)あたりを確実に解いて60点以上確保するのがまずは大事でしょう。上位層は大問最後を除いて答えていけば8割超えとなります。何れにしても基本中の基本の問題から難問まで揃っているので、自分の解ける問題を確実に解くことが重要です。
また数学は時間も厳しく、時間配分も重要なポイントです。簡単な問題を素早く解くこと、自分で解法が導けそうかそうでないかを素早く見極め、難問に時間をかけ過ぎないことも大事になります。
理科
例年通り大問4題で構成。物理・化学・生物・地学のそれぞれの分野で単元が2つずつ出題。社会と同様に選択肢問題がほとんどですが、計算問題も出題されており、正答率が低い。
大問1(25点) 生物
前半も後半も植物をテーマにした問題。基本的な問題も多いが、示準化石とその年代を答える問題と実験結果の確かめの問題の点数が低かった。文章内容を読み取る力が求められている。
大問2(25点) 地学
前半は地震の問題、後半は天体の範囲からの出題。後半の天体分野が点数が低め。最後の北半球と南半球の差を考える問題は丸暗記では解けない良問と言えそう。
大問3(25点) 化学
前半は酸性・アルカリ性の実験から出題、後半は密度の範囲からの出題。前半は割と解きやすい問題が揃っているが最後の実験結果を踏まえて密度を考える問題は正答率が約6%と最も低かった。
大問4(25点) 物理
前半は凸レンズから出題。後半は電気の分野からの出題。基本的な問題から実験から考えていく問題まで幅広く出題されている。
理科では前年から平均点が上がっています。過去の兵庫県入試では、理科は学校レベルの内容を超えた問題が出題され、平均点も40点台が多かったです。しかし、2025年は基本的な問題も増えたため、例年より点数がアップしました。とはいえ、実験や観察からの情報を踏まえて考察する問題や、単純な計算ではなく、考えて解かないといけない問題など、難しい問題も山積されているので、上位層で差がつきやすい問題もありました。
理科は例年点数が伸びにくい単元ですが、まずは基本となる問題を確実に取っていくことが大事です。1年生〜3年生の全範囲が対象になるので、しっかりと復習して苦手な単元をなくすことがまずはスタートになります。理科で高得点を狙う上位層の生徒は、ただ、解法を覚えるのではなく、原理をしっかり理解して、どういったことが考えられるか、思考力が求められる問題に取り組んでいくことが大事ですね。
英語
前年と順番は入れ替わっているものの大問5題構成は変わらず。設問1つあたり2点〜3点。リスニングが24点と配点が高めで、残りは長文や会話形式など多様な英語を読んで解いていく問題構成。大問5で英語で書く問題があり、ここで点数の差が生まれやすい。
大問1(24点) リスニング
例年通り8問×3点で出題。3つの聞き取りテストがあるが、1は会話と選択肢が1回のみ読まれ、2と3は2回読まれる。単語だけでなく文意を読み取っていくことが重要。
大問2(16点) 意見交換
複数人が意見交換しており、その内容から考えさせる問題。3人の意見が出てくるので、その内容を踏まえて解いていく必要がある。回答根拠が複数箇所になるので注意が必要。
大問3(18点)長文(説明文)
図書館の様々なイベントについての長文。内容を読み取って穴埋めするだけでなく、内容を踏まえてどんな感想があったか考える必要もある。英文をしっかり読めるかどうかで差が出てくる。
大問4(21点)長文(会話文)
2人の会話から穴埋めや内容理解をさせる問題。内容がつかめれば前半部分はなんとかなる問題。後半は1語不要の並び替え問題。日本語がないので文意から推測して入れる必要があり、後半は難しかったと思われる。
大問5(21点)文法・単語
単語力と基本英文法を問う問題。すべて正答率が50%を割っており、難しいと感じた生徒が多そう。平均点レベルの生徒は1問もできていない可能性もありそう。上位層はここで差がついた問題になった。
英語は、前年とほぼ同形式の出題となりました。英語のポイントはとにかく語彙力を身につけること。兵庫県の場合は、「はば単」で確実に語彙力を増やしておくことで、まずは長文中で訳せるようにしておくことが重要です。また、最後に単語を書く問題も出てくるので、ある程度の単語は書けるように練習しておく必要があります。逆にいえば、語彙力がついている人であれば十分高得点が狙えるテストになります。
また、リスニングの配点も例年通り高いので、リスニング対策も重要となります。ただこちらもまずは語彙力が重要になります。もちろん音で聞いて何を言っているのか理解できることが必要です。日頃からリスニングを意識することもそうですが、常に音読をして英語の発音に慣れて行くことが重要です。教科書でいいので音読をして英語に慣れていきましょう。
また、英語も時間が厳しいテストになります。素早く読むためにも、1つ1つの語彙力を増やしておくことと、まずは1文1文を正確に読み解く練習をしておくようにしましょう。2026年も同じ問題構成の場合、比較的単語・文法の知識のみで素早く解ける大問5を長文の前に解くのも良いかと思います。
受験までに必要なことは?
基本を大事に
受験時に一番必要なことは基本問題を確実に解くことです。どうしても難しい問題を解かないとと考えがちですが、自分が解ける問題を全て確実に解いていくことが最も大事です。そのためには、普段から基礎問題を確実に解いていくよう練習していき、できない問題をつぶしていくようにしましょう。
間違えを放っておかない
普段練習している際には、間違えた問題を次までに確実に解けるようにしておくことが大事です。勉強はやりっぱなしでは伸びていきません。分からないところを放置しない・解けなかった問題の原因を考える・同じミスを繰り返さないといった当たり前の姿勢を継続していくことが大事です。地味な作業の積み重ねになりますが、それが入試本番で自分を助けてくれます。
問題の取捨選択を
基本的に入試では満点は不要です。それぞれの目標点に向かって積み上げていくことが大事です。そのために、まずは確実に解ける問題から確実に解くこと、時間がかかりそうな問題は後回しにしておくこと、途中で詰まってしまったら一旦飛ばして先に進むことも必要です。試験中にできない問題が増えるとどうしても焦りが出てきます。そんな時に、一旦飛ばして先に進ことで気持ちもリフレッシュできます。
ただ、本番だけで取捨選択がうまくいくわけではないので、普段の練習や模試など受ける際に取捨選択の練習もしておきましょう。
目標に向かって継続すること
受験勉強は「何のために勉強するのか」が曖昧だと続きません。
志望校を早めに決め、「今やるべき勉強」を明確にして後は継続して進めていくことが大事です。毎日コツコツと積み上げてきたものが最後に活きてきますので積み重ねを大事にしましょう。
自分にできることに集中すること
受験が近づいてくると、どうしても色々な不安に襲われることがあります。そういう時には自分ができることに集中していくことが大事です。例えば、「倍率が高くなるのではないか」とか「自分が苦手な単元が出るのではないか」など色々と悩むことも出てきます。ただ、自分でどうにもならないことは考えなくてOKです。倍率が気になるのは確かですが、どれだけ倍率が高くなったとしても、自分の点数が高ければ合格を勝ち取ることができます。また、苦手な単元が出ると不安なら、その単元に集中して取り組んでいくことが大事です。
今自分にできることに集中して、それ以外のことで悩まないようにしましょう。

