高校1年生・2年生に話を聞いてみると、受験が意識できていない生徒が多いです。志望校や学部が決まっていないのもありますが、志望校が決まっていたとしても志望校や志望学部にはどのような受験方法があるのか理解していない生徒が多くいます。今回は志望大学と同時に重要な受験方法についてまとめてみます。
受験方法は多様化している
現在の大学受験は、以前と比べて制度が大きく変化しています。「一般入試」「推薦入試」といった大枠は残っているものの、名称変更や方式の多様化により、高校生本人だけでなく保護者の方にとっても分かりにくい仕組みになっています。特に保護者の方にとっては、自分たちが受験していた時とかなり方式が変わってきているので、自分の経験で話をすると現代の受験とのずれが生じることもあります。
多様化していく中で、受験方法を正しく把握し、自分にはどんな受験が向いているのか理解する必要があります。
高校生とその保護者の方向けに現在の大学受験で用いられている主な受験方法を整理し、それぞれの特徴や向いているタイプ、注意点を説明していきます。受験方法を正しく理解することで、無理のない受験計画を立てるための参考になればと思います。
大学受験の主な受験方法一覧
現在の大学受験は、大きく分けると以下のような方法があります。
- 一般選抜(一般入試)
- 総合型選抜(旧AO入試)
- 学校推薦型選抜
- 指定校推薦
- 公募推薦
- 共通テスト利用入試
- 外部検定利用入試(英検など)
これらは併用可能なケースも多く、「どれか一つに決めなければならない」というものではありません。生徒の学力状況や性格、志望校によって最適な組み合わせを考えることが重要です。大事なことは自分が受けたい大学・学科でどのような受験方法があるか知っておくべきということです。受験が間近に迫って、実は総合型で受験することができたのに、要件を満たせず受験できないというケースもあります。受験方法を早めに把握しておくことが何よりも大事です。
一般選抜(一般入試)とは
一般選抜は、学力試験の結果を中心に合否が決まる、最もオーソドックスな受験方法です。国公立大学では共通テストと二次試験、私立大学では大学独自の試験が課されることが一般的です。
特徴
- 当日の試験結果が最重視される
- 評定平均や活動実績の影響は小さい
- 最後まで逆転の可能性がある
向いている人
- コツコツと学力を積み上げてきた人
- 模試の成績が徐々に伸びている人
- 本番に強いタイプの人
注意点
- 出題傾向の分析と対策が不可欠
- 直前期の学習計画が合否を左右する
- 一般入試の時期が遅いので、他の受験生が遊んでいる時期に頑張る必要がある
- 精神的なプレッシャーが大きい
総合型選抜(旧AO入試)とは
総合型選抜は、学力試験だけでなく、志望理由書や面接、小論文などを通して、受験生の人物像や意欲を総合的に評価する入試方式です。早い大学では高校3年生の夏から秋にかけて選考が始まります。
特徴
- 書類・面接の比重が高い
- 大学との相性が重視される
- 早期に合格が決まる可能性がある
向いている人
- 将来やりたいことが明確な人
- 部活動や課外活動に力を入れてきた人
- 自分の考えを言葉で表現できる人
注意点
- 準備開始が遅れると不利
- 「学力が不要」という誤解が多い
- 不合格の場合は一般選抜への切り替えが必要
学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦)
学校推薦型選抜は、高校での成績(評定平均)を重視する入試方式です。大きく「指定校推薦」と「公募推薦」に分かれます。
指定校推薦
大学が指定した高校に与えられる推薦枠を利用する方式で、校内選考を通過すれば合格の可能性が非常に高いのが特徴です。
- 評定平均が最重要
- 原則として専願
- 高1・高2からの成績管理が必須
公募推薦
評定平均の基準を満たせば、複数の高校から受験生を募る方式です。学力試験が課されるケースも多く、一般選抜との併用が可能な大学もあります。
関西では事実上一般入試の前倒しとして秋に2科目程度で受験できる私立大学が大半です。
保護者の方へのポイント
推薦入試は「高校入学後の成績」が結果に直結します。早い段階から定期テストや提出物への意識づけが重要です。また公募推薦は時事通常の入試の前倒し化がされています。私立入試だけの人は、公募入試のみで終わる人も多いです。
共通テスト利用入試・外部検定利用入試
共通テスト利用入試
共通テストの得点のみ、または一部科目の得点を利用して合否を判定する入試方式です。私立大学でも多く導入されています。
- 複数学部への同時出願がしやすい
- 個別試験が不要な場合もある
- 得点調整や配点方式の確認が重要
- 科目数や配点など多様な受験方式に注意が必要
- 共通テスト前後に出願が必要
外部検定利用入試
英検などの外部英語検定のスコアを、英語試験の代わりに利用する方式です。英語が苦手な生徒にとって有利になる場合もあります。
- 大学・学部ごとに基準が異なる
- 有効期限に注意が必要
- 一般入試・公募入試・総合型入試で外部検定がどんな扱いか確認しておく必要あり
どの受験方法を選ぶべきか(タイプ別)
上記の受験方式を踏まえ、自分にはどんな受験方式が合っているのかを確認しておきましょう。内申点が高い場合は指定校推薦や総合型などで受験する方が良いですね。一方で通常の定期テストより模試や実力テストの方が点数が取れるのであれば公募入試や一般入試が良さそうです。
その前提は自分が受けたい大学にどんな受験方法があるのかを知っておくことです。そのためにも早めに志望校や志望学部を決めておく方が良いでしょう。
- 成績が安定している人:推薦+一般選抜の併用
- 逆転を狙いたい人:一般選抜重視
- 英語が得意な人:外部検定利用を検討
- 早めに進路を決めたい人:総合型選抜を活用
一つの方法に固執せず、複数の可能性を残しておくことが大切です。
受験方法の確認はお早めに
これら多様化した受験方法にあたって、大事なことは様々な受験方法があることを早めに知っておき、自分が受けたい大学はどんな方法があるのかを把握することです。実は自分にぴったりな受験方法があったにも関わらず、要件を満たしていない場合や、事前に準備しておくべきことができない場合などもあります。
各大学のHPなどで確認しておくことが大事です。自分一人で確認できないのであれば学校や塾や予備校の先生に相談しましょう。一緒に調べてもらうことで、実は自分に合った受験方法が見つかるかもしれません。
まとめ・受験の第一歩はまず受験方法を知ること
受験方法がわからないと、戦略も決まりません。まずはどんな受験方法があるのか把握し、どのパターンが自分には向いているのか、それを元に今後どう勉強していくか、あるいはどこに力を入れていくかが決まります。
自分ではよくわからないという方は、ENGROSSにご相談ください。一緒に最適解を見つけていきましょう。

